データから始まった事業
2012年、私たちはPoint Threeとして事業を開始しました。
創業当初に取り組んだのは、データ処理、リアルタイム分析、ソフトウェア開発です。複雑な情報を整理し、実際の業務で安定して使えるシステムにする。その経験が、現在の技術基盤の原点となっています。
やがて事業領域は、データからAIへと広がっていきました。
私たちは、ロボットを社会で確かに役立つ存在へと変えていきます。
人の仕事と創造性を支え、これまでにない働き方や暮らしの可能性をひらく。それが、Transistor Roboticsの目指すものです。
ロボットが人の創造性と可能性を広げ、人々の暮らしをより豊かにする社会。
AIとロボット技術を統合し、現場で安定して機能するシステムをつくる。
2012年、私たちはPoint Threeとして事業を開始しました。
創業当初に取り組んだのは、データ処理、リアルタイム分析、ソフトウェア開発です。複雑な情報を整理し、実際の業務で安定して使えるシステムにする。その経験が、現在の技術基盤の原点となっています。
やがて事業領域は、データからAIへと広がっていきました。
画像認識AIから生成AI、AIエージェントへ。技術の進化とともに、私たちが向き合うテーマも変化しました。
AIが「何を理解できるか」だけでなく、理解した情報をもとに「現実の世界で何ができるか」。
この問いが、ソフトウェアの先にあるロボティクスへ目を向けるきっかけとなりました。
2023年、創業者の藤田 亨は、ChatGPTのチューニングプロジェクトを通じて、スコットランド出身のエンジニア、Eddie Caldwellと出会いました。現在、Eddieは当社のCTOを務めています。
Eddieは、複雑な技術課題の本質を見極め、構想を実装可能なシステムへ落とし込む力を持っていました。
技術協力から始まった二人の関係は、やがて会社の方向を決めるパートナーシップへと発展します。
AIをソフトウェアの中だけにとどめず、物理世界で働くシステムへ。その考えが、現在のロボティクス事業につながっています。
「彼となら、本当に意義のあるものをつくれる。そう思いました。」——藤田 亨, CEO
この出会いを機に、会社はロボティクスという次の事業領域へ進み始めました。

2025年、Point ThreeはTransistor Roboticsへ社名を変更しました。
これは、単なる名称の変更ではありません。データとAIを中心としたソフトウェア企業から、物理世界で働くロボットシステムをつくる企業への転換を示すものです。
これまでに培ったソフトウェアとAIの技術をロボティクスへつなぎ、現場が抱える課題を解決する。
Transistor Roboticsという社名には、その事業方針と決意が込められています。
ロボットの開発を進める中で、私たちは一つの課題に直面しました。
高性能なハードウェアと優れたAIを組み合わせるだけでは、現場で安定して働くロボットはつくれません。
認識、判断、動作制御、安全管理、ハードウェア制御。それぞれの技術が個別に存在し、システム全体として十分に連携していなかったからです。
そこで私たちは、知能、動作、安全、ハードウェアを一体のシステムとして設計することにしました。
その考えを形にしたものが、ASH_OSです。
ASH_OSには、長年のソフトウェア開発で培った技術、現場での判断、そして数々の設計経験が生かされています。
ASH_OSは、さまざまなロボットや作業環境に対応するための共通基盤として開発しています。
ただし、汎用的な技術の価値は、具体的な課題を解決して初めて証明されます。
私たちが最初の対象として選んだのは、細胞培養です。
細胞培養では、わずかな作業の違いが結果に影響します。高い精度と再現性が求められる一方、作業の多くは熟練した技術者の経験と手作業に支えられています。
この技術と知見を失うことなく、安定した形で次の世代へつなぐ。
細胞培養は、ASH_OSが社会に提供できる価値を示す、最初の重要な領域です。

現代医療を支える重要な技術基盤が、今、失われつつあります。
再生医療、ワクチン、遺伝子治療、細胞を用いた医薬品。これらはいずれも、細胞培養という重要な工程の上に成り立っています。
しかし、細胞培養の多くは、今も技術者の手作業に依存しています。
必要な技能を身につけるには長い年月がかかります。高度な技術を習得し、安定した結果を出せるようになるまでには、さらに多くの経験が必要です。
その一方で、世界では研究人材の減少が進んでいます。
日本では、過去20年間で研究者の新規採用数が30〜40%減少しました。人口減少、研究資金の縮小、熟練者の引退によって、長年蓄積されてきた技術や知見が失われようとしています。
この状況が続けば、再生医療や細胞治療を安定して提供する体制そのものが維持できなくなるおそれがあります。
Transistor Roboticsは、この課題を解決するために事業を進めています。
私たちが目指すのは、人に代わって作業する機械をつくることだけではありません。
熟練者が培ってきた技術を記録し、再現し、さらに発展させる。限られた人や施設だけが持つ技能を、多くの研究機関や医療現場で活用できるようにする。
そのための技術基盤をつくることが、私たちの役割です。
再生医療を、より多くの人が受けられるものにする。
ワクチンの開発期間を短縮する。
未知のウイルスに、早い段階で対応できるようにする。
細胞治療を、必要とする世界中の患者へ届ける。
専門人材が不足する時代においても、科学と医療の進歩を止めない。
これらは、技術だけで実現できるものではありません。研究者、医療関係者、企業、そして各分野の専門家との継続的な協力が必要です。
私たちは、生命科学分野に蓄積されてきた知識と技能を継承し、発展させ、世界で活用できる仕組みをつくります。
それが、次の世代の医療を支える基盤になると考えています。
この取り組みに関心を持ち、ともに歩んでくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
未来の医療に必要な仕組みを、ともにつくっていきましょう。
Transistor Roboticsには、ロボティクス、AI、事業開発、
企業経営、応用研究の経験を持つメンバーが集まっています。
異なる国と専門領域を持つチームが連携し、技術開発から実用化まで一貫して取り組んでいます。

創業者 兼 CEO|日本
ソフトウェア、AI、企業経営の分野で約30年の経験を持つテクノロジー起業家。
米国テクノロジー企業でCTOを歴任|JASDAQ上場に携わる

CTO|スコットランド
ASH_OSの設計を担うフルスタックエンジニア。AI、リアルタイムシステム、ロボティクスの分野で7年以上の経験を持つ。
ASH_OSアーキテクト|AI|リアルタイムロボティクス

CFO|日本
自動車業界、海外事業、企業経営の分野で30年以上の経験を持つビジネスリーダー。
日産自動車で20年以上の実務経験|コーポレートガバナンス|財務|事業運営

ロボティクス開発リード|インド
200台を超えるロボットフリートのシステム開発|ROS 2|マルチロボット協調制御

ロボティクス・強化学習エンジニア|ナイジェリア
成人サイズのヒューマノイドロボットを対象とした強化学習|大阪大学

ロボティクスシステムエンジニア|米国
ロボティクスミドルウェア|ROS 2|デジタルツイン

アドバイザー|日本
花王で約40年にわたり研究開発に従事。
ヘルスケア|先端技術|研究開発

事業戦略・オペレーション|中国
テクノロジー、データを活用した事業成長、市場戦略、国際パートナーシップの分野で10年以上の経験を持つ。
東京・南青山に本社を置き、日本、スコットランド、米国、中国、インドのメンバーやパートナーと連携して事業を進めています。

経営、研究開発、事業運営の拠点です。ロボットを実際にご覧いただけるショールームも併設しています。
〒107-0062